親んとこ

体躯の立派な高３の甥っ子が、卒業後に料理専門学校に行く。

高校時代はラグビーで一時代を築いたと言っていい成績を残した。と、兄貴にきいた。
ド田舎の弱小高校ってことを差し引いて考えても確かに立派だと思う。

体格だけはヤクザの用心棒の如くだが、顔は歳相応であどけない。
なので、料理の道に進むのも悪くはないと思った。

スポーツでもなんでもそうだが、好きになった分野は自分がその道に踏み込みたくなる。

音楽で楽器だったり、野球だったり、サッカーだったり、SEXだったり…。

帰省したシーズンしか知らないが、甥っ子は、お母さんがいない且つハラが減っていると、よく自分で作ってはメシを食べている。

先日やる気のゲンカイ(千代の富士風に)とのたまって辞めた後輩のM村に教えてやりてー。

そんな甥っ子に今日メールしてみた。
親元を離れて一人暮らしに不安はないか？と。

ほんだら、ファンシーな顔文字入りで、むしろ楽しみであるような旨のメールが返ってきた。

自分の過去を鑑みてみたら、確かに不安は無かったように思う。
それは、長兄と同居するからという、甘えは無かったように思う。
注）貧乏だったんで一人暮らしするお金が無かったのよね

上京する際は、すぐ上の兄の車に母親と３人で近所の夜行列車が発つ駅まで行ったことを記憶している。

近所の駅と言っても車で片道３時間以上なんだがね。


田舎から上京してすでに２５年。

既に昔を忘れつつあるが、その年齢に甥っ子が達したということに深い感慨がある。


おれとはまーったく正反対な性格なのもあるんで、今後の成長が楽しみなんだよな。




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